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https://radiopaedia.org/articles/cystic-fibrosis-pulmonary-manifestations-1
日本人ではないと書いたので分かった方が多かったかもしれません。
白人で、小児期より肺炎を繰り返していました。嚢胞性線維症は通常小児期までに診断されるため、60歳を超えて診断されることは稀とされていますが、NJHに見学に行った時には70代で診断された方がいました。NTM症診断時に嚢胞性線維症以外にもα1アンチトリプシン欠損症などをスクリーニングしているそうです。
本例は、右肺且つ下葉優位の気管支拡張所見で、上葉に多いとされる典型例とは違いますね。
最近では新薬開発が進んでいて、triple therapyが承認されたという情報もありましたhttps://www.nhlbi.nih.gov/health-topics/cystic-fibrosis
これらの薬剤でNTM症の経過も改善されることを期待したいです。
嚢胞性線維症患者のM. abscessus 症合併は大きな問題で、英国などクリニックでヒトーヒト感染を疑うアウトブレークが報告されたことをご存じの方も多いかと思います。世界流行株らしき存在も示唆されているため、注目してフォローしています。