気管支拡張症はorphan disesaseの位置づけと思われますが、欧米では喘息、COPD, IPと並んで主たる分野の一つとなっております。日本発のマクロライド療法が3つのRCTを経て、ようやく全世界的に認められつつある状況は嬉しいのですが、一方で同分野の欧米の臨床、基礎、および新規薬剤開発の発展は凄まじいです。
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理事長の工藤先生がオーバービューを書かれています。その下には以前複十字で一緒に働いていた久世先生の名前が!(懐かしい)さらに杏林の渡辺先生も。
因みに欧米における発展の基礎となっているのがEMBARCを中心とするレジストリシステムで、以前解説を書いています。 呼吸器内科 第32巻第2号(2017年8月発行)欧米の気管支拡張症のレジストリーの現状 森本耕三,ほか…168
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今回、ノースカロライナ大学へ留学中の朝倉先生(慶應)と共著で、「気管支拡張症におけるマクロライド療法」というタイトルで総説を書かせて頂きました。
朝倉先生の留学先はCF(嚢胞性線維症)で有名なラボで、肺MAC症、気管支拡張症に注目して研究をしています。日本のレジストリ立ち上げの立役者でもあり間違いなく将来同分野の中心的役割を担う一人です(隣のラボは線毛機能不全症候群を扱っていて、私どもの共同研究施設ですー世の中狭い!)
マクロライドは使い慣れている部分がありますが、日本、世界の現状を把握する上でもご一読頂ければ幸いです。