画像所見から 6-⑤ 壊疽性膿皮症の肺病変

壊疽性膿皮症についてのまとめを再掲します。

そして29例の肺病変を伴った壊疽性膿皮症のreviewでは、画像所見として空洞や浸潤影、胸水が挙げられています。病理所見では、好中球性の炎症がもっとも多いのですが、肉芽腫形成も報告されているようです。

レビューなどに掲載されている、肺病変の画像です。左下の画像は本例のものととても似ていますね。

100万人に3-10人という極めて稀な疾患ですが、さらにその中で肺内病変を呈し、呼吸器が初診となるパターンは、なかなか無いと思います。

一方、、病歴では、、、

12年前 虫刺されの後、前胸部が潰瘍化(本人情報、詳細不明) というものがあったようなのですが、主治医も意識しなかったのはやむを得なかったかもしれません。。

しかし次回は秒で診断です!(機会があるか分からないけど)。