M. Kansasiiはこれまで通りキードラッグであるリファンピシンの感受性検査が推奨されています。しかし、日本ではほぼ耐性例がないということで、学会では初期治療前の検査は推奨していません。当院でも10年以上耐性例は経験していません。
M. abscessusなど迅速菌については、新しいガイドラインではマクロライドとアミカシンの感受性検査を推奨しており、マクロライドは誘導耐性を確認するために14日間の延長培養を行う必要があります。日本ではブロスミックRGMが使えるようになりCLSI推奨に準じた検査が可能です。迅速菌、遅速菌によってパネルを分ける点を間違いないようにしましょう(以前も書きましたが、迅速菌に間違ってBrothMIC NTMを行っていないか確認をしましょう)。