ATS/ERS/ECSMID/IDSA ガイドライン から

治療開始6カ月以上経過して培養陽性が持続する場合は、治療失敗と考えます。

新しいガイドラインで推奨されているのがリポソーマルアミカシンです。

CONVERT STUDY の紹介です

ガイドラインベースの治療GBTを6か月以上行って菌陽性が続く症例を登録し、2:1にランダムにALISをオンするグループとGBTを継続するグループに割り付けています。

Primary endopointは6か月までの菌陰性化達成ということです。つまり4か月目までに陰性化が得られないと達成されないというデザインになっています。

右下の写真はALIS専用の吸入器(LAMIRA)になります。

これはエアロゾルの経を平均4.7umとするため、肺深部まで送達可能としています。通常、点滴投与の効果を高めるためには血中濃度を高くすると当然聴覚障害や腎機能障害などの副作用頻度が上がってしまいます。直接病変部分に到達するために、血中濃度を上げずに局所濃度を高くすることが出来る、というメリットがあります。

また、基礎実験データでは、肺組織内のマクロファージ内にも取り込まれるため、細胞内の菌にも有効とされています。