ATS/ERS/ECSMID/IDSA ガイドライン から・・CONVERT STUDYの続き

前回の続きです。ALIS+GBT(標準治療)224例とGBT継続群112例の患者背景になります。

白人、女性、60代半ば、が多いですが、日本人も15%(35例)参加しています。

気管支拡張が62.5%とやはり多くなっていますが、COPDも14.3%と日本のイメージとは少し違う集団も組み込まれているのかもしれません。

そして下の図が、主たる結果になります。GBT群に比して有意にALIS群が陰性化率が高かったことが示されています。吸入を開始して4か月目から陰性化を得ないとPrimary endpointを達成できないデザインは、ALIS群に大変厳しいと感じましたが、29%で達成されており陰性化後の継続でどのような結果が示されるのか注目されます。

GBTを継続すると時々陰性化を得られる人がいますが、それは今回の結果からは10%弱であり増加傾向もないということで、過度に期待はしないほうがよい、ということも言えます。