ここでは何度も繰り返し紹介しておりますが、治療期間についてです。
治療期間については(残念ながら!)2007年ステートメントから変化なく、陰性化後少なくとも12か月以上としています。
日本の見解では、以前よりこの推奨期間よりも長いほうが良いかもしれない可能性があり、今後の検討課題とされていす。
図は、(こちらも繰り返しですが)当院から報告しているものです。内容は、治療期間を陰性化12か月と15カ月以上に分けて比較すると15か月以上のほうが再発が少なかったというものです。また、15か月以上を18か月24か月以上で分けてみると、18か月以上、24か月以上では15か月群とほぼ違いが無かったことから、長ければ長い程良いということでもないということも示されております。
つまり、治療が順調で陰性化を得た症例では15~18か月程の治療期間が良いのかもしれない、というデータです。
おそらくこのデータは、再感染というよりも再燃を抑え込むために妥当なの期間を示していると考えております。
補足です。日本の見解には治療期間について今後の課題とされていますが、喀痰培養陰性化を指標とせずに独自の期間を設定してよいことにはなりません(例えば、画像、症状、キャピリアMACなど)。少なくとも治療開始から定期的に喀痰検査を行い、4週明以上あけて3回連続陰性を確認しそこ(1回目の培養陰性)からどのくらい継続 inするか、、で決めなくてはいけません。もし他のバイオマーカを検討する場合でも比較は推奨法に則って行う必要があります。