キノコの良いとこ悪いとこ

「え、パクチー食べれないの?それ本物のパクチー食べてないからだよ!パクチー食べないとか人生損している」と言われると能面みたいな顔になる皆さんこんにちわ。0083です。

また面白い論文がありましたので、びぼろとして書かせてください。

Chest . 2002 Sep;122(3):1080-5. doi: 10.1378/chest.122.3.1080.

キノコの胞子が過敏性肺炎や喘息、organic dust toxic syndrome(ODTS)を誘発する事があるのは有名です。

この論文ではマッシュルーム栽培を2年間行った63人を対象に病気の発症を見たそうです。その結果、、、

42人(67%)が慢性咳嗽を認め、2人(3.2%)が過敏線肺炎、6人(9.5%)がODTS、18人(28.6%)が後鼻漏、15人(23.8%)が喘息、3人(4.8%)が好酸球性気管支炎を発症しました。

え、多くない!?

その原因として、農場内にエンドトキシンが発生しているのではとの事!

え、出てんの!? そんな訳ないでしょ・・・

出てんのかい!!

   

加えてこんな論文もありました。

Int Arch Allergy Immunol. 2005 Jul;137(3):241-8. doi: 10.1159/000086337.

マッシュルーム栽培に携わる114人のうち、4人がHPと診断されKL-6が981±331IU/Lであったと。

以外と低くないですか、KL-6!

HPはKL-6高値というのが一般的で、median 2700 U/mL(IQR:1510-5710)という報告があります。(Respir Med 2015, 109(12):1576-1581.)

   

先日ご紹介させていただいた通り、エンドトキシンが関係しているかもしれないと言われている加湿器肺はKL-6が正常値の事が多いと報告 (Respirology . 2021 Feb 16. doi: 10.1111/resp.14014.) しましたし、何か共通の要素があるかもしれませんね!

   

あ、ちなみにキノコの良いとこは美味しいところです。

NTMの勉強会を行いました

今回もハイブリッドで、清瀬と茨城、群馬を繋げて行いました。

WGS、マウス、臨床、PK/PDに関連した発表が続いてとても濃密な時間となりました。様々基礎の先生方と絡んで勉強できているのは有難いことです。

倉島先生からは結核発病のレクチャーをしてもらいました。名著「結核の病理」が、現代の基礎研究でどこまで進化して理解されているのか解説されとても勉強になりました。

ここには前の机に1人(私)と画面左外にもう2人いるので6人、WEBでは3名が参加しています。