0083の論文がPLOS ONEにpublishされたってよ -Analysis of Predicted Factors for Bronchoalveolar Lavage Recovery Failure: An Observational Study-

今回の論文はBALの回収率についての論文です。

DOI: 10.1371/journal.pone.0275377

BAL検査を行った338例を対象にBAL回収率が30%未満のリスク因子について検討しました。

過去の報告と同様、高齢、男性、中葉舌区以外の気管支を選択、COPDがリスク因子になりました。

さらにSYNAPSE VINCENTを用いて、BALを行った気管支壁の面積を比較してみたところ、BAL<30%群で有意に気管支壁が薄いという結果がでました。

気管支壁の面積は、ターゲットとなった気管支の内腔の短軸/長軸、外径の短軸/長軸が検出されるので、楕円の面積の公式を使って気管支壁の面積を求めました。それを5スライス切って、平均したデータを使用しています。

論文中の図を改変

BALの失敗理由の多くは気管支の虚脱が多く、当研究の結果から、気管支壁が薄いと虚脱しやすくなるのではと考えました。

SYNAPSE VINCENTは色々できて面白いのですが、めちゃくちゃ時間かかって大変でした、、、

   

今回も倉原先生の超有名ブログに取り上げていただきました。

胸水ADAの論文も取り上げていただきましたて、本当に嬉しく感謝です!