今回の論文はBALの回収率についての論文です。
![](https://fukujuji.home.blog/wp-content/uploads/2022/10/e784a1e9a18c.jpg?w=703)
BAL検査を行った338例を対象にBAL回収率が30%未満のリスク因子について検討しました。
過去の報告と同様、高齢、男性、中葉舌区以外の気管支を選択、COPDがリスク因子になりました。
さらにSYNAPSE VINCENTを用いて、BALを行った気管支壁の面積を比較してみたところ、BAL<30%群で有意に気管支壁が薄いという結果がでました。
気管支壁の面積は、ターゲットとなった気管支の内腔の短軸/長軸、外径の短軸/長軸が検出されるので、楕円の面積の公式を使って気管支壁の面積を求めました。それを5スライス切って、平均したデータを使用しています。
![](https://fukujuji.home.blog/wp-content/uploads/2022/10/fig.jpg?w=1024)
BALの失敗理由の多くは気管支の虚脱が多く、当研究の結果から、気管支壁が薄いと虚脱しやすくなるのではと考えました。
SYNAPSE VINCENTは色々できて面白いのですが、めちゃくちゃ時間かかって大変でした、、、
今回も倉原先生の超有名ブログに取り上げていただきました。
![](https://fukujuji.home.blog/wp-content/uploads/2022/10/e784a1e9a18c-1.jpg?w=800)
胸水ADAの論文も取り上げていただきましたて、本当に嬉しく感謝です!