9月30日~10月1日に第3回日本びまん性肺疾患研究会 が開催されます。気管支拡張症のセッションも注目ください。

演題募集が1週間延長されました。

びまん性肺疾患に取り組んでいる先生方はぜひ発表ください。

https://bimangakkai.jimdofree.com/

また、この会は「臨床呼吸器カンファランス」、「難治性気道疾患研究会」、「間質性肺炎細胞分子病態研究会」の3つをベースとして立ち上げられた研究会であり、将来は学会への発展を目指しているとうかがっています。「難治性気道疾患研究会」に関連するセッションとして昨年に引き続き「気管支拡張症」を取り上げています(森本と慶長先生が座長を担当しています)。本邦における同分野のトップランナーの先生方にご講演いただく予定です。一般演題でもぜひ気管支拡張症関連で発表ください。

「上手な痰の出し方」1400回ダウンロードして頂いています。

外来などで排痰指導にお役立てください。色の変化、疾患説明などにも使えます。

QRコードから動画にリンクされるので、患者さんのモチベーションもあがるようです。

当院リハビリテーション科の髻谷先生が監修した「上手な痰の出し方」が完成しました

アンケートにご協力ください。肺MAC症診療を行っている医師向けです“Mycobacterium avium complex Core Outcomes Research (MACCOR)”。

Oregon Health & Science UniversityのCara Varley先生の研究チームからの依頼です。

もともと英語でアンケートを行われていましたが、途中から日本語、フランス語、韓国語などに翻訳されて配布されました。しかし、翻訳機能が悪いのか日本語で理解するのが難しいと感じました。このため、基本的に英語でアンケートを読むことをお勧めいたします。

下は日本語による案内ですが、元の文章を東邦大学の塩沢先生が翻訳版を修正してくれたものです(アンケート自体は修正していません)。

「初めまして、

Oregon Health & Science Universityのカーラ・ヴァーリー博士の研究チームを代表してご連絡致します。

この度、当方の記録により、あなたが我々のアンケート調査研究「Mycobacterium avium complex コアアウトカムリサーチ(MACCOR)」の対象となる可能性があることが判明いたしました。今回はこのアンケートへのご協力をご依頼したくご連絡差し上げました。

この研究は肺MAC疾患研究において、あなたにとって重要なアウトカムをより詳しく知ることを目的としています。

お忙しいことと存じますが、ご協力いただければ幸いです。

ご提供いただく情報は、あなたにとってどのコアアウトカムドメイン(COD)が重要なのか理解し、最終的に今後の肺MAC症研究に盛り込むべき一連の最小コアアウトカム測定尺度(MCOMIS)の開発に役立ちます。

アンケートの回答には約15〜25分のお時間をいただく見込みです。

このメールに記載されているリンクをクリックすると、詳細な情報が提供されているページに移動します。ぜひそのページをよくお読みいただき、本研究への参加の可否をご判断ください。参加を希望される場合は、フォームでその旨を示した上でご回答いただくようお願いいたします。

回答は一度にすべて完了させるようお願いいたしますが、途中で保存し後で再開することも可能です。

以下のリンクをクリックすると、お使いのウェブブラウザでアンケートを開始することができます。

英語[survey-link]
フランス語[surveylink]
日本語[survey-link]
韓国語[survey-link]
スペイン語[survey-link]

上のリンクが機能しない場合は、下のリンクをウェブブラウザにコピー&ペーストしてください。

英語https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR/
フランス語https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-FR/
日本語https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-JP/
韓国語https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-KR/
スペイン語https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-ES/

ご本人様が入力できない場合は、ご本人以外の方(パートナー、配偶者、家族など)による入力も可能です。お手数をおかけいたしますが、このメールを転送いただくか、リンクを直接クリックいただき、参加いただければ幸いです。

ご不明な点がございましたら[study specific email address]までお問い合わせください(その際は研究IDをお知らせください)。[subject_id]」

以下はオリジナルの案内です。

Hello,

We are contacting you on behalf of Dr. Cara Varley’s research team at the Oregon Health & Science University. Our records indicate you might be eligible to participate in our study, “Mycobacterium avium complex Core Outcomes Research (MACCOR)”. This study aims to learn more about outcomes that are important to you in pulmonary MAC disease studies. We recognize that your time is valuable. The information you provide will help us understand what core outcome domains (COD) are important to you, and eventually develop a set of minimum core outcome measurement instruments (MCOMIS) that are important to include in future pulmonary MAC disease research. Combined, these surveys should take about 15-25 minutes to complete.

The link included in this email will take you to a page that provides additional detailed information about this study. Please take the time to read this information carefully and determine if you would like to voluntarily participate in this study. If you decide you would like to participate, and indicate as such in the form, you will be asked to complete the study surveys.

Please try to complete the surveys in one sitting; if you are unable to do this you will be able to save your progress and complete at a later time.


You may open the surveys in your web browser by clicking the link below:

English [survey-link]

French [surveylink]

Japanese [survey-link]

Korean [survey-link]

Spanish [survey-link]



If the link above does not work, try copying the link below into your web browser:

English https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR/

French https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-FR/

Japanese https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-JP/

Korean https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-KR/

Spanish https://delphimanager.liv.ac.uk/MACCOR-ES/


If you are unable to fill out the survey at any time, it is ok for someone else (partner/spouse/family member) to fill it out for you. You can forward the email to them, or have them click the link from your email.

If you have any questions, please email [study specific email address] and reference your Study ID: [subject_id]

7月1日は気管支拡張症デー(World Bronchiectasis Day)です。NTMと併せて疾患認知度をあげていきましょう。

NPO法人日本呼吸器障害者情報センターの会報紙「J-BREATH」に、世界気管支拡張症デーの紹介を書かせて頂きました。COPDは様々な活動により認知度が上がりましたので、NTM,とBEも追いつけるように活動していきたいです。

https://j-breath.jp/field/newspaper.html

June 2023 No.126  2023年6月23日 発刊予定です。

NTM-ir(NTM患者会)の会長であるAmyさんには、ATSに続いて先週もお会いました。患者さんの代表として本当に素晴らしい活動を続けています。

JSTB/NTM学会総会のオンデマンド配信が開始されました。

確認したところ、学会員でなくても登録すれば視聴可能なようです。15000円ですが、多くのセッションをみることができるためおススメです。

他の学会ではできない、深いテーマのセッションが並んでいます。

よろしければ合わせて学会員にもなっていただけると嬉しいです。

第98回 日本結核・非結核性抗酸菌症学会学術講演会が開催されました。

このいかつい顔は北里柴三郎先生です。下に会長の加藤先生のあいさつ文を添付します。

https://www.kekkaku.gr.jp/jst98/greeting.html

複十字病院からも複数の発表がありました。時田先生、伊藤先生、古内先生、藤原先生、上杉先生の発表の写真です。内容は勉強会でこつこつやってきたプロジェクトなどです。

上杉先生(診断時症状に関する症状について)

時田先生(東邦大学での研究内容を発表しました)

古内先生(MAC治療をテーマにしたシンポジストを務めました)

藤原先生(先日論文発表された薬剤に関する研究を発表しました)

伊藤先生(一般細菌との関係を発表しました)

その他、吉山崇先生がシンポジウムなど(沢山)、尾形先生が教育講演を、奥村先生が外国人結核の現状についての発表を行いました。また、明治薬科大学の渡辺先生(薬剤部兼任)がクロファジミンに関する研究を発表しています!。

皆さまお疲れさまでした。

肺NTM症の化学療法(治療)に関する見解 の改訂版が発出されました

レセプト解析による3剤併用療法の継続期間は6か月約60%、12か月約40%でした。これは、許容できるものではない、というのが基本的なスタンスです。特に副作用に関する問題をクリアするためにいくつかのポイントがあります。

① 非空洞のNB型では連日療法と週3回療法どちらも認められている点

② 3剤を基本としつつも、状況によってマクロライド+EBを許容している点

③ EBの減量に言及している点

この3つで柔軟に対応して、標準治療の継続期間を改善していくことが重要です。

つまり、NC-NBでは、3剤連日、3剤週3回、および2剤(マクロライド+EB)の3つの選択肢があるわけです。

様々ご意見を聞かせていただければ幸いです。

追加のコメントはまた書きたいと思います。

また本日から研究所加藤先生が会長を務める総会が開催されます。

慶長先生が執筆された、線毛機能不全症候群の診断に関するコメンタリーがJournal of Human Genetics にPublishされました。

PCDの遺伝子診断はこの10年でシークエンス技術の進歩によって大きく発展しました。
しかし、遺伝子検査もPCD全体の70-80%程度と言われており、鼻腔NO、
電子顕微鏡検査などとの組み合わせで総合的に診断されています。
現時点でのUp to Date および問題点を含めてまとめられています。

現在無料ダウンロードが可能なので、ご一読ください。

https://www.nature.com/articles/s10038-023-01166-w

0083の論文がJournal of Infection and Chemotherapyにpublishしたよ -Characteristics of Pleural Effusion due to Paradoxical Response in Patients with Pulmonary Tuberculosis-

こんにちわ、0083です。

またまた論文が掲載されましたので紹介です。

今回の論文は結核性胸膜炎の初期悪化(パラドキシカルレスポンス:paradoxycal response)についての研究です。(doi: 10.1016/j.jiac.2023.05.019.)

結核治療中に適切な治療ができているはずが、胸水増多など一過性に病状が悪化するパラドキシカルレスポンスという現象が見られることがあります。これは結核菌による過敏反応であり、治療の失敗ではありません。一般的には自然軽快しますが、一部の症例ではステロイド治療やドレナージを要します。

しかしパラドキシカルレスポンスによる胸水の特徴は示されておらず、またどのような症例にステロイドやドレナージを要するかは不明です。

そこで26例のパラドキシカルレスポンスと184例の結核性胸膜炎を比較しました。

   

パラドキシカルレスポンスの胸水では胸水中LDH値が低く(中央値 177 IU/L vs. 383 IU/L, p<0.001)、胸水中の糖が高かった(中央値 122 mg/dL vs. 93 mg/dL, p<0.001) 。

しかし胸水ADA値は差がなく、パラドキシカルレスポンスの胸水も結核性胸膜炎と似たデータになると考えられます。

→結核治療中に出現した胸水が結核性胸膜炎のデータに矛盾がなければパラドキシカルレスポンスの可能性が高いと言えます。

結核性胸膜炎の胸水は結核菌による免疫応答が原因と言われていますが、パラドキシカルレスポンスも同様の機序が関係していると言われているため、胸水ADAが高いのは矛盾しないと考えられます。

   

さらにパラドキシカルレスポンスの症例を複数回の穿刺やステロイド治療を要した群(治療群:n=9)と自然軽快した 群(非治療群:n=17)に分けて検討しました。

その結果、治療群では結核治療開始からパラドキシカルレスポンス出現までの期間が速かったことが分かりました(中央値 19.0 days [IQR: 18.0–22.0] vs. 37.0 days [IQR: 28.0–58.0], p=0.012)。

→結核治療を開始後、3週間以内に急速に胸水貯留が出現した場合、治療介入が必要になる傾向にありました。

   

この論文は超有名ブログ「呼吸器内科医」でも取り上げていただきました。

てゆーか今日Publishのはずなのに著者よりも早く記事にするなんて、、、凄すぎます!