東名古屋病院の中川先生が非結核性抗酸菌症について解説された記事が掲載されました

中川先生は、連日vs週3回投与の前向き試験を主導されていて、現在結果をまとめられています。

罹患率について私共のデータを使って頂きましたが、さらに推移を示せるように取り組んでいます。

昨日東京新聞を見たと患者さんが話されていましたが、こちらと連携してるのでしょう。

藤原先生が抗酸菌研究会で発表しました。

金曜日から日曜日まで、抗酸菌関係の研究会が2つ連続で藤田医科大学で行われました(合宿です)。

多くは基礎の先生方の発表でしたが、、見てくださいこの人数。。驚きました。

NTMは研究を開始する施設が増えているのかもしれません。よい出会いもありましたし

疑問に思ったことをなんでも質問させて頂き、充実した3日間になりました。

藤原先生!初参加での発表でしたが、質疑応答まで頼もしい感じでした!

なんと!ベストプレゼン賞に選ばれました!

加湿器はスチーム式/加熱式なら安全?

急に冬が到来してきましたので、そろそろ加湿器の季節ですね。今年も加湿器肺に注意してこまめに加湿器を洗いましょう!

特に超音波式は貯水槽の水温が上がらず菌が増殖しやすいので加湿器肺の報告が多くなっています。

加湿器には超音波式以外にも気化式や加熱式もありまして、超音波式に比べて菌が増殖しにくいというデータがあります(日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会雑誌(1883-1273)39巻1-2号 Page65-71(2019.10))。

ですので超音波式以外では加湿器肺は起こりません!

   

と思いました?残念ですがそうは問屋が卸しません。

   

そもそも最初に加湿器肺を報告されたのが1970年のこの↓論文なのですが、なんと加熱式の超音波でした。

DOI: 10.1056/NEJM197008062830601

27名の同一オフィスで勤務していた従業者のうち4名が過敏性肺炎を発症し、オフィスに備え付けられた加熱式の加湿機能つきのエアコンが原因と診断されました。エアダクトから採取した検体からthermophilic actinomycetesが検出され、HPを発症した4例は血清とthermophilic actinomycetesの間に沈降抗体を認めました。

このthermophilic actinomycetesという菌は好熱性放線菌と呼ばれ, 40-60℃の環境で培養されます。

スチーム/加熱式の蒸気は55℃以下と言われており、他の細菌や真菌は増殖しにくい環境ですが、thermophilic actinomycetesにとってはむしろ培養に最適な温度になります。

ちなみにこの菌は農夫肺の原因抗原になることが知られています。(Arch Bronconeumol. 2016 Jun;52(6):321-8.)

   

いやいや、それ空調肺じゃんという方に、thermophilic actinomycetesによる加熱式加湿器による加湿器肺の症例報告もあります。

Chest . 1976 Feb;69(2 Suppl):294-6.

   

もちろん菌の発生しやすい超音波式加湿器肺の方が加湿器肺の報告は多く、発症リスクは高いと考えられますが、スチーム式/加熱式でも加湿器肺を発症する可能性があることに注意が必要です。

どちらにせよ、加湿器肺の予防にためにこまめに加湿器を洗いましょう!

医師向け:NTM-JRC動画『徹底解説!-最新版「成人肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解」』

本日より日経メディカル Online CMEデジタルにて配信スタートいたしました。

下記がご視聴用URLとなります。

https://medical.nikkeibp.co.jp/mreach/cme/movie?pcd=cntm002

※日経メディカル Onlineの医師会員しか視聴できない動画となっております。

★配信日:11/17(金)~12/14(木)

https://medical.nikkeibp.co.jp/mreach/cme/movie?pcd=cntm002

第6回基礎と実践から学ぶ『呼吸器画像診断の会』は2023年12月9日(土)9:30~16:55に開催予定です。WEBで、開催後のオンデマンドもあります。是非ご登録ください。

多くの先生にリピートして頂いています。画像病理を同時に学べる機会は多くないと思います。

下にフライア(PDF)を添付していますので、医局などに掲示頂けますと幸いです。

第257回日本呼吸器学会関東地方会で馬上先生が発表しました。

下田先生と一緒に準備していましたので、発表→論文まで経験できそうですね、馬上先生!。

何かいつもと雰囲気違うぞ。あ、髪型をきっちり決めています!

座長は、埼玉呼吸器循環器の石黒先生だったようです。

私は、ランチョンセミナーで座長を務めました。

関根先生、中島先生といった知っている先生が座長をしていることを現地で知った。。

林先生は、AJRCCMの論文でとても有名ですし、当院では外科症例を併診させて頂くこともあり

繋がりが強いですー。WEBを合わせて150人以上の方に参加頂いたようです。大変勉強になりました。