素晴らしい結果といえますね。
前向き試験は本当に多くの情報を提供してくれます。

多施設共同研究の成果となります。
本研究は、日本において頻度の高い DRC1遺伝子のexon1–4大規模欠失による原発性線毛機能不全症(PCD)の臨床像を明らかにすることを目的とした研究であり、全国12施設による多施設後ろ向きコホート研究として実施されました。DRC1変異を有する43例を対象に、外側ダイニンアーム(ODA)欠損PCD21例と比較し、臨床症状、画像所見、重症度を解析しました。その結果、PICADARスコアはDRC1群で有意に低く診断感度が低い可能性が示されました。一方で、気管支拡張の分布や重症度はODA群と大きな差はなく、mucous pluggingはDRC1群でより強い傾向が認められました。また、DRC1群では年齢とともにFEV1が低下し、気管支拡張の重症度が進行することが示され、早期診断と早期介入の重要性が示唆されました。

筆頭は大学院生の伊藤優志先生です
NTMを診療している先生方
下記の調査にご協力いただければ幸いです。日本語版、英語版があります。

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NTM-PD Global Clinical Survey – Invitation to Participate and Share Across Network
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Dear Prof. Dr.,
We hope this message finds you well. We are conducting a survey-based study to capture clinicians’ perspectives on the practical applicability and interpretation of the NTM pulmonary disease (NTM-PD) diagnostic criteria and management guidance in diverse real-world settings. Your input would be valuable in helping us to capture a global snapshot.
We will accept multiple responses from every country; hence we request you to kindly participate in the survey and also share this invitation to all clinicians working with TB/NTM patients in your network.
Target respondents: All physicians (pulmonologists, TB specialists, ID specialists, internal medicine, pediatricians, GPs etc.) dealing with patients presenting with pulmonary NTM.
More specifically, the survey objectives are to:
Lead Study Contact: Nityanand Jain, MD. KU Leuven, Belgium. Email: nityanand.jain@kuleuven.be
Why Participate?
Your input will help define global clinical practice:
English (EN): Complete the Survey
https://survey.kuleuven.cloud/475611?lang=en
Japanese (JP): アンケートにご回答ください
https://survey.kuleuven.cloud/475611?lang=ja
More than 175 clinicians from 65+ countries have already participated and lended their voice to our global initiative. Help define global practice; share your experience now!
日本人サブ解析でも充分な反応が示されていること、マクロライド難治例にも有効であることは心強いです。

気管支拡張症を対象とした国際第III相試験 ASPEN試験 では、好中球エラスターゼ活性を抑える薬剤ブレンソカチブ(10 mg、25 mg)が、52週間で肺増悪の発生を有意に減少させることが示されました。本報告では日本人患者87例の解析結果を紹介しています。ブレンソカチブはプラセボと比べて年間増悪率を大きく低下させ、初回増悪までの期間を延長し、増悪のない患者の割合を増加させました。また、特に25 mgでは肺機能低下の抑制や患者報告症状の改善も認められました。有害事象はプラセボと同程度で、安全性も確認されました。日本人患者においても、ブレンソカチブが気管支拡張症の増悪抑制に有効である可能性が示されました。
昔孤立結節性陰影について、病理なども含めて検討したことがあり、興味深かったです。
Tuberculomaは有名でよく使われるので、NTMomaと呼んでいます(私だけ笑)

MACが孤立性肺腫瘤として出現(稀な形態)
外傷後肺(肺挫傷・外傷性肺嚢胞)に発生
気管支鏡で診断できず、外科切除で診断
結論としては、「現時点では標準的な治療法はなく、患者ごとに病状や菌の特徴を考えた個別化治療が重要とされています」というもので、これが、ERJに掲載されたコンセンサスステートメントに繋がっています(掲載の順番がなぜか逆になってしまいました)
Pulmonology. 2026 Dec;32(1):2632467. doi: 10.1080/25310429.2026.2632467.

難治性NTM肺疾患の治療はどう考えるべきか?(研究レビューのまとめ)
非結核性抗酸菌症(NTM肺疾患)の中には、ガイドラインに沿った治療を行っても改善しない「難治例」があります。しかし、そのような患者さんに対する治療法はまだ限られており、臨床現場では対応に苦慮することが多いのが現状です。そこで本研究では、難治性NTM肺疾患の治療戦略について既存の研究を体系的に整理しました。
研究の概要
2024年1月までに報告されたNTM肺疾患の治療失敗に関する研究を調べ、治療がうまくいかない要因、治療強化の方法、サポート療法などを検討しました。最終的に25本の研究が対象となり、多くはMAC(Mycobacterium avium complex)やM. abscessusによる肺疾患に関するものでした。
主なポイント
治療を強化したり変更する前に、生活の質(QOL)への影響や耐性菌の出現、菌種の変化を評価することが重要。重度の画像所見やこれまでの治療変更回数が多い患者では、治療成功率が低い傾向。栄養指導、呼吸リハビリ、心理的サポートなどの包括的ケアの有効性はまだ十分に検証されていない。間欠的な静脈抗菌薬は症状コントロールに役立つ可能性。菌種によっては追加抗菌薬による治療強化が試みられているが、エビデンスはまだ限定的。局所病変に対する外科切除は選択肢になり得るが、術前に培養陽性の場合は再発リスクが高い。新しい治療法も研究段階にある。
まとめ
難治性NTM肺疾患の治療は非常に複雑で、標準化された確立した治療法はまだありません。
そのため、臨床症状、菌学的情報、画像所見を総合的に評価し、患者ごとに治療を個別化することが重要と考えられます。また、新しい治療法の開発やエビデンスの蓄積が今後の課題です。
一言まとめ
難治性NTM肺疾患では、治療強化だけでなくQOL評価や包括的サポートを含めた個別化医療が重要。
CareNetという有名なサイトだと思うのですが、紹介頂きました。
AIを使っているとしても、福祉病院にはならない気がするのですが、、笑

https://academia.carenet.com/share/news/a52a0361-6dad-426a-9847-8da6151b5e4a
明治薬科大学の渡辺先生(花田研究室)との共同研究結果です。
我々は現行レジメの最適化をメインの研究テーマにしています。

非結核性抗酸菌症(肺NTM症)の治療において、アミカシン(amikacin:AMK)は重症例や難治例で重要な薬剤です。AMKは治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring : TDM)対象薬であることから、ガイドラインにおいてもピーク濃度(連日投与では35–45 mg/L, 間欠投与では65–80 mg/L)とトラフ濃度の目標値が設定されています。しかし、この目標値の根拠となったのは2004年にClin Infect Disに報告された論文で、連日投与で15 mg/kg及び間欠投与で25 mg/kgのAMKを使用した際の血中濃度を報告したに過ぎず、本文中でも“有効性の比較は研究デザイン上実施していない”と明記されています。従って重要なのは、AMKのTDM目標値は治療効果を担保するエビデンスに裏打ちされたものではないと言う事です。
ではここでAMKのResearch Gapsを整理してみると、下記2点が挙げられます。
そこで本研究では、AMKを含む治療を受けた肺NTM症患者を対象に後ろ向き観察研究を実施し、
を評価しました。
1. 治療効果について
治療効果が評価できた171例中93例(54%)でAMK導入後に培養陰性化を達成しました。予測因子の解析において、AMKの血中濃度(ピーク・トラフ濃度、AUC、Cpeak/MICなど)は陰性化と関連していませんでした。一般的にアミノグリコシド系抗菌薬は濃度依存的な殺菌効果があるとされており、Cpeak/MICに治療効果が相関するといわれていましたが、本研究ではその傾向は全く観察されませんでした。
近年の報告では、M. abscessusを対象としたin vitro研究において、AMKは時間依存的な殺菌効果を示し、Cpeak/MIC > 2で効果が頭打ちになることが示唆されていることを併せて考えると、肺NTM症治療において、Cpeakを無理に上げる必要性は高くないと考えられます。
2. 耳毒性について
耳毒性については、AMKのcAUCと非常にきれいに相関しました。そこでcAUCと耳毒性の関連を数理モデル解析により解析したところ、任意のピーク・トラフ濃度の組み合わせにおいて耳毒性が発現しやすい凡その期間を推定することが可能になりました。例えばピーク濃度が30 mg/Lでトラフ濃度が0.8 mg/Lとなるように連日治療すると、約21週で10%の患者さんに耳毒性が生じることが分かります。この関係性は今後AMKによる治療において耳毒性をコントロールするために足掛かりになることが期待されます。
重要な点として、本研究で示されたのはAMKの「至適投与量」や「推奨投与量」ではないという点です。本研究では、AMKは「多ければ多いほど効く」という単純な関係は成り立たない事が実臨床データから裏付けられました。一方で、どの程度のAMK累積量で耳毒性に注意する必要があるかを定量的に示した点が有益な点と考えています。
本研究は、ALIS(吸入アミカシン)を含む新たな治療選択肢が広がる中でも、注射用アミカシンを安全に、かつ合理的に使用するための足掛かりとして、今後のNTM診療において重要な意味を持つと考えられます。
前者はサテライトで後者はAPRCという学会内でのシンポジウムです。
タイは結核罹患率140を超えており、日本の1960年後半あたりでしょうか。現時点でNTMやBE診療の戦略を定めていくことはとても重要だと感じました。韓国の経験は参考にでき、awarenessと若手教育が最も重要だと思いますが、システムを変えるには、結核分野でやるべき事が多く容易ではない部分も理解できました。
私はこちらのワークショップでは、日本における治療戦略の発展と、気管支拡張症の現状をお話しし、翌日のシンポジウムでは、疫学、環境、診断までを話しました。色々勉強になりました。



児玉先生:今後のMDR-TBなどの診療を担う若手Drです(薬剤耐性など専門にしておりNTM症にも取り組んでいます)
貴重な機会を与えてくださり感謝しております。
抗治研と呼ばれる歴史ある会で既に56回目。
毎年11月末から12月はじめの寒い時期に開催されるのですが、今回は予定が変更され2月に(もっと寒い笑)



大野先生は最近Respiratory Medicineに掲載された研究内容
大江先生はメインのテーマにしているnatural coureseやwatchful waitingについての報告を
藤原先生はランチョンで外科適応例なども含めての講演でした。