クロファジミンとアジスロマイシン

QTc延長で驚くことがあります。500を超えた場合(ベースラインよりも60msecを超える場合も)には中止しますが、再検査をすると正常であることが多いです。循環器の先生に相談したところ、U派を拾っているためだそうです。現場で循環器の先生にも相談して注意しながら使いましょう。マクロライドやフルオロキノロンとの併用で延長が増強するリスクがあるため、選択肢の少ないマクロライド耐性菌では、マクロライドは最初から使わないようにしています。

MACに対するアジスロマイシンの感受性についてはCLSIに下記の記載があります。CAMをみて判断しましょう。

The acquired mutational resistance mechanism in MAC isolates (ie. 23SrRNA gene mutation) is the same for both clarithromycin and azithromycin. Therefore, to be cost effective, only one macrolide needs to be tested. Because of technical difficulties associated with testing azithromycin (ie, poor solubility at the high drug concentrations that need to be tested), clarithromycin is the most appropriate class drug for testing the macrolides. Azithromycin AST is not recommended.

聴力低下は、私はあまり気づいていませんが、間違いなくあるようです。AZM使用中の訴えには、もしかしたら、、と思って対応しましょう。治療適応となりそうな方には、初診時から聴力検査をおこなっておきます。

伊藤先生が気管支拡張のシンポジウムで発表しました。また、古内先生が大学院の研究内容を発表しました。

気管支拡張症のシンポジウムでは、日本をリードする先生方がそろって講演されました。

座長の私からお願いしたこと(追加修正込)

 ①7月1日は世界気管支拡張症デーです。気管支拡張症について、認知度を上げるために何かのアクションをとってください。例えば、しっかりと診断名について周囲に知らせること。それから、ご自身の専門に、NTMに加えて「気管支拡張症」と入れることです。実は私は以前から「気管支拡張症」と入れていました(多分日本でも稀か唯一です。欧米の先生たちは、以前からしっかり書かれていました)。

 ②来年の学会で、「気管支拡張症」をタイトルに入れた演題を発表ください。症例でもケースシリーズでもOKです。来年の一般演題は、すべてポスターとなることが決まっていますが、その中から優秀演題はsymposiumになりまますし、10年目までの先生には若手枠があります。

さらに、18か月から24か月後に新しい薬剤が入手できるまでに、各施設(多施設)のコホートをまとめておくことをお願いします。薬剤が出てからの取り組みがしやすくなると思いますし、適応となる患者さんを見つけることにもつながると思います。

99回日本結核.非結核性抗酸菌症学会学術講演会が始まりました。

X, FBなどでも情報があるかと思います。今回プログラム委員として企画に参加させて頂いております。

会長の迎先生の挨拶

2日間、最新情報を共有、議論します。

招聘講演 成田先生(ワシントン大教授)

工藤先生の講演

結核 病める人の視点

高田明さん特別講演 夢持ち続け日々精進

第99回日本結核・非結核性抗酸菌症学会学術講演会

会長の迎先生からの動画メッセージは下記リンクからご覧ください

どれも抗酸菌を学ぶのにとても役立つと思うのでフォローしてください。

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第4回日本びまん性肺疾患研究会  の演題募集がはじまっています。

気づいていなかったのですが、HPでは既に演題募集が始まっています。

今年は下記のテーマがあるようです。

01公募演題 シンポジウム テーマ「treatable traits」

※Treatable traitsは治療可能な患者の特性のことです。この特性を、病因肺内合併症肺外合併症生活社会的問題の4分類で設定し、介入する個別化医療モデルです。びまん性肺疾患においては、「間質性肺炎の病因特」だけでなく、「肺癌・肺感染症・肺高血圧などの肺内合併症」、「逆流性食道炎、睡眠時無呼吸症、低体重、肥満、うつなどの肺外合併症」、「治療副作用、服薬コンプライアンス、社会的サポート・家族サポートなどの生活社会的問題」などのtraitsが挙げられ、それらを多角的に評価することが重要とされています。このようなモデルの研究を募集します。

朝日新聞の質問コーナーに回答しました。

病院規模や体制により、BFの割合やタイミングは通常異っている可能性はあるかと思います。

治療が必要と考えられる進行があるにも関わらず診断がついていない状況では気管支鏡を行って良いと思われます。

0083の論文がInternal MedicineにPublishされたってよ -Risk Factors for Bloodstream Infection in Patients Receiving Peripheral Parenteral Nutrition-

こんにちわ、0083です。今年4本目の論文紹介です。

DOI: 10.2169/internalmedicine.3692-24

日常診療において経口摂取が困難な患者さんに対し、グルコースに加えアミノ酸やビタミンなどを含む末梢静脈栄養(PPN)がしばしば必要になります。PPNにはパレプラス、ビーフリードなどがありますが、輸液に含まれる成分が多岐に渡るため血流感染症のリスクになる可能性があります。しかしその頻度やリスク因子の報告はありません。ということで当院でPPNを行った症例を収集して調べてみました。

391例の末梢ルートでPPNを行った症例を収集しました。そのうち20例(5.1%)で血流感染症を起こしました。一般的に末梢ルートでの血流感染症の頻度は0.03-2.2%と報告されており頻度は高いと言えます。また同時期に当院でカテーテル由来の血流感染症を起こした症例(CV症例含む)は39例であり、半分以上がPPN使用例であったことが分かりました。

血流感染を起こした群と起こさなかった群を比較し、血流感染のリスク因子を同定しました。

・平均PPN投与時間が12時間/日以上

・PPNを含めた全輸液の平均投与時間が18時間以上

※投与時間は点滴の時間と考えてください。

上記2因子を満たす場合, 血流感染発症に対し感度85.0%、特異度83.2%、オッズ比27.9でした。

血流感染の原因菌は20例中13例がCNS、3例が黄色ブドウ球菌、2例がカンジダ、CNSと黄色ブドウ球菌またはカンジダが合併した症例が1例づつありました。

またPPN開始から血流感染発症までの期間は中央値18.5日(range 3-37)でした。

   

もしかしたらPPN投与時間を短くした方が感染症合併を防げるかもしれません!