WHO「グローバルTBレポート2023」についてーコロナ禍から回復しつつある結核対策と目標達成に向けた新たな取り組みの必要性ー 菅本先生執筆

「今日、私たちは彼らが夢見たであろう知識と手段を手にしています。。。
これは、結核という物語の最終章を描く絶好の機会です。」

「2025年から2022年までの結核罹患率の累積減少は8.7%で、2025年までに50%現象させるという世界目標には程遠い」

0083の論文がMedicineにPublishされたってよ -Predictive factors of the presence of pulmonary embolism in patients with interstitial lung disease: observational study-

今日も今日とて論文紹介の0083です。今回、publishされました論文はこちら。(doi: 10.1097/MD.0000000000036828.)

杏林大学病院呼吸器内科との多機関共同研究です!

肺血栓塞栓症(PE)とは血栓が肺動脈に詰まることで急性呼吸困難、胸痛を起こす疾患であり、突然死の原因になることがあります。PEの診断は、Wells criteriaや改訂Genevaスコアで検査全確率を検討し、D-dimerの値を参考にして造影CTを行い、肺動脈の途絶像を確認することが一般的です。しかし間質性肺炎を有する症例では急性増悪とPEの臨床症状が類似しているため、どのような症例で造影CTを撮影するべきか不明です。そこでそのリスク因子を明らかにするために、間質性肺炎症例においてPEを疑って造影CTを撮影した症例を収集し、実際にPEを認めた症例と認めなかった症例とに分けて比較しました。

2018年1月から2023年3月までに複十字病院と杏林大学病院において間質性肺炎を持ち造影CTで肺動脈の評価を行った症例を収集したところ、65例のうち18例でPEを認めました(PE群)。

PE群と非PE群を比較したところ、PE群でD-dimer(中央値 24.5 µg/mL vs. 9.3 µg/mL, p=0.016)、血清総蛋白(TP) (中央値 7.2 g/dL vs. 6.4 g/dL, p=0.002)、血清グロブリン(中央値 3.8 g/dL vs. 3.2 g/dL, p=0.041)が有意に高値を認めました。しかしWells criteria(p=0.165)や改訂Genevaスコア(p=0.140)は両群で有意差を認めませんでした。

多変量解析を行うとD-dimer(p=0.003)とTP(p=0.012)で有意差を認めました。

ROC曲線を用いてカットオフ値をTP ≥7.0 g/dL、D-dimer ≥11.8 µg/mLと設定すると、PEの予測に対するオッズ比はそれぞれ10.5、4.90でした。

TP ≥7.0 g/dLとD-dimer ≥11.8 µg/mLの組み合わせでのPEの予測を検討しました。

両方を満たす場合、感度50.0%、特異度97.9%、オッズ比42.2でありルールインに有用でした。

両者を満たさない場合、感度94.4%、特異度46.7%、オッズ比14.5でありルールアウトに有用でした。

結核・非結核性抗酸菌症学会のXとFBが開設されました。

結核、非結核性抗酸菌症に関心のある方は、是非フォローください。

また、学会総会などでは、他の学会では取りあげられない、重要なテーマや最新情報がシンポジウムなどで議論されます。呼吸器、感染症、総合内科、TB,NTMに関係するすべての先生、コメディカルの方にも学会参加頂ければと思っています。

https://www.facebook.com/kekkakuJSTB

少し聞いていましたが、、さすが展開が早いですね。