https://www.kekkaku.gr.jp/ntm/no182/

こんにちわ、0083です。
自分で作ったスコアを本気で忘れている事に気づき、さすがにこれはマズイと。
なのでメモのつもりで、お目汚し失礼します。
<加湿器肺 vs 夏型過敏性肺炎>
KL-6<674 U/mLで加湿器肺
感度85.7%、特異度95.7%、odds ratio 83.4(95%Cl 5.3-5909.3)

(Features of humidifier lung and a comparison with summer-type hypersensitivity pneumonitis)
<気管支鏡検査後の肺炎発症リスク>
腫瘍に空洞/壊死あり、腫瘍径≥3cm、alb<4.0g/dLのうち2項目以上で肺炎発症率高い。
(感度70%、特異度69.2%、オッズ比5.21[95%Cl 1.81-17.1])

<IgG4関連疾患に伴う胸水 vs 結核性胸膜炎>
胸水ADA/TP<15でIgG4関連疾患を疑う。
感度 93.8% 特異度 72.5% Odds比 36.8 (95%Cl 4.67-1702.4)

(IgG4-related pleural effusion with high adenosine deaminase levels)
<肺結核において炎症が長期に続くリスク因子>
4cm以上の空洞がある(オッズ比8.24 [95%Cl 3.13-21.7])、入院時CRP≧9mg/dL(オッズ比4.12 [95%Cl 1.59-10.7])があると1か月以上CRP≥5mg/dLが続く。

(Analysis of risk factors for pulmonary tuberculosis with persistent severe inflammation)
<貪食像の有用性>
貪食像のみでは肺炎の原因菌とは言えず、菌ごとに貪食率が異なる。
全ての菌で貪食率≥3%で感度50%、特異度65.7%。
インフルエンザ桿菌、モラクセラ、MSSAに絞ると貪食率≥18%で感度75%、特異度85.7%。
肺炎球菌は貪食しにくく貪食像が見られれば感染の可能性高い。

※杏林大学病院呼吸器内科皿谷先生にご指導いただきました。
<気胸に癒着を行うか>
Age≧55、COPD or IP、ドレーン吸引実施のうち2項目合致で癒着施行。
非癒着群との比較:感度91.0%、特異度54.2%
オペ群との比較:感度91.0%、特異度82.1%
(Analysis of Factors Predicting the Application of Chemical Pleurodesis for Pneumothorax)
<中二病スコア>
⓵学校のテストが意味ないと感じる、②この世界はどこか間違っていると感じる、③妄想上の友達/恋人がいる。
上記うち、2項目以上合致で中二病(困った事あり)の可能性が高くなる。(感度59.8%、特異度76.3%、オッズ比4.75)

(Characteristics of “chūnibyō” identified by a questionnaire)
え?これ何て書いてあるのかって?いやいや読めるでしょ!ちょっと貸してみ。えと、だから、、、うーん、、、
という会話をしたことがありますか?
私は何度もあります。
そう、医者の文字はぐちゃぐちゃで何が書いてあるか全く分からない事があるんですよ。
そんな中、なんと「医師の手書きフォント」を作るという天才が現れました!
作者の方は無駄づくりを信条にされており、非常に面白い発明を連発されています。
どれも面白い発想で一発でファンになりました。
まぁでも私の字はここまで酷くはないですよ。
ほら、読めるでしょ?

1日で呼吸器疾患を学べるコースです。初期研修医以外の先生も沢山申し込み頂いています。
昨年と内容が変わっているということで、どなたも参加いただけますと幸いです。

炎症性肺疾患の手術は大変難しく、多数例の経験がある専門施設は少ないです。
達人からの伝承です!


先日紹介頂きました、肺MAC症マウスモデルの論文についての紹介になります。
この研究は、複十字病院、結核研究所に所属し、長崎大学の大学院生として行いました。
歴史的に、MAC感染マウスモデルは、beige mouseなどの免疫不全マウスに対して経静脈的に感染させた、播種性の病態を強く反映しているモデルが主でした。しかし、このモデルは、近年問題となっている基礎疾患のないNB型肺MAC症の病態とは大きく異なると考えられるため、最近は免疫不全のないマウスを経気道的に感染させたモデルの報告が増えてきています。
NTM感染マウスモデルを構築する際の大きな問題は、NTMが結核菌より毒性がかなり低く、また菌株による毒性・遺伝学的な差が大きいため、免疫不全のないマウスに持続的な感染を起こすことが難しいことが挙げられます。そのため、今回はこの問題を克服するべく、菌株選択の新しいシステムを構築しました。
https://journals.asm.org/doi/10.1128/spectrum.00451-22

また、今回、この研究を遂行する中で、様々な気付きを得ることができましたので、今後は、ヒトの病態へとつながるような、より発展的な内容へと展開していければと思います!
以下、論文の内容になります。簡単な流れは下のポスターも参考にしてください。
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ヒトの肺 Mycobacterium avium complex (MAC) 症を反映したマウスモデルの構築は、病態の理解に重要である。一般的にMACは結核菌よりも毒性が低く、遺伝学的な、および毒性の多様性が大きいため、持続的な感染を引き起こすためには、適切な菌株の選択が重要である。そのため、本研究では、肺MAC症マウスモデルの構築のために、免疫不全のないマウスにおいて高い病原性を示す菌株を選択するシステム開発を行った。
まず、BALB/cマウスに、臨床分離株由来で全ゲノム配列が解読されている日本における代表的な系統株であるMycobacterium avium subsp. hominissuis (MAH) strain OCU901sを106CFU経鼻感染させたが、持続的な感染を引き起こさなかった。
次に、マウスに病原性を示すMAC菌株をスクリーニングするため、複十字病院に通院中の進行性の肺MAC症患者からMAC菌9株(MAH 7株、M. intracellulare 2株)を抽出した。これら9株を2群に分け、それぞれの群において菌株を混合しBALB/cマウスに経鼻感染させた。その結果、両群において感染12週後において広範な気管支周囲の肉芽腫が形成され、マウスにおいて高い病原性を示す菌株が両群に含まれていることが示唆された。
次に、肺内菌数の変化は、感染前後のそれぞれの菌株に特徴的な一塩基変化(SNV)の変化によって表すことができると仮定した。この仮説に基づいて、感染12週後の感染肺から抽出した菌DNAにおいて、それぞれの菌株特異的なSNVを同定・定量化したところ(Quant TB(BMC Genomics 2020)にて定量化)、感染肺から4株(MAH 2株、M. intracelllare 2株)のみが検出された。この結果と一致して、臨床分離株9株を個別に感染させたところ、SNV解析で同定した4株のみにおいて、高い肺内菌数が維持され、広範な気管支周囲の肉芽腫が形成されたが、他5株は持続的な感染を誘導するに至らなかった。
本研究において、MACの混合感染と全ゲノム解析を組み合わせることで、マウスモデル構築に適した、病原性の高い菌株を効率良く同定する方法が開発できた。本方法は肺MAC症マウスモデル構築および、さらなる病態へと迫る研究を促進する。
ATS2022 ポスター

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第2回日本びまん性肺疾患研究会
会期: 2022年10月1日(土)・2日(日)
会場: 都市センターホテル(オンライン・WEBのハイブリッド開催)
(住所:〒102-0093 東京都千代田区平河町2-4-1)
会長: 須田 隆文(浜松医科大学内科学第二講座・教授)
会費: 現地+WEB:6,000円、WEBのみ:4,000円、学生・初期研修医:無料

「千葉!滋賀!佐賀!」は知ってるのにラーメンズを知らない人に布教活動を止められない皆様、こんにちわ。0083です。
古いネタですいません。でも好きなんです、ラーメンズ。小林さん色々あったけど好きなんす笑
さて、今日も今日とて掲載された論文の紹介です。
ネタは肺結核の長期に渡る炎症の予測因子についてです。
肺結核の炎症は比較的低い傾向にありますが、しばしば高い炎症が長期間持続する症例が散見され、経過中に炎症の精査や治療介入が必要か迷う症例があります。そこで長期に渡り炎症が遷延する肺結核の予測因子について検討しました。
CRP5mg/dL以上を示した症例を収集し、4週間以上に渡ってCRPの高値が持続した症例を比較しました。CRPが4週間を超えて5mg/dL以上を示した症例を維持群、4週間以内に改善を認めた改善群に分け検討しました。
炎症持続のリスク因子として、CTで4cm以上の空洞を認める、入院時のCRPが9mg/dL以上、結核薬による副作用ありが有意差を認めました。
Odds比の高かった4cm以上の空洞と入院時のCRPが9mg/dL以上について炎症改善までの日数をカプランマイヤー曲線を用いて比較しました。いずれの因子においても炎症が改善するまでの日数が長期に渡っておりました。

4cm以上の空洞を有する肺結核症例は重症の所見とされており、入院時の炎症反応が高い症例が炎症が持続しやすい事からもやはり重症例で炎症が持続しやすいと考えられます。過去の報告では炎症が持続する症例では治療開始2か月後の喀痰抗酸菌培養陽性例が多いと言われていますが、2か月後の喀痰抗酸菌培養が判明するのは治療開始後4か月後であり、入院時には判断がつきません。
当研究の結果から、入院時に4cm以上の空洞、CRPが9mg/dL以上を認めた場合、適切な治療を行っていても炎症が4週間以上持続する可能性があると分かりました。
この内容は呼吸器学会総会2022でポスター発表しました。

本人は、今ATSに参加中です。なんと、発表当日に論文もpublish!!
研究テーマはNTM基礎研究の発展に寄与するものと思います。
後日、解説してもらいます。

これまでオンラインで続けてきましたが、今回はハイブリッドで、4名現地、6名オンラインでした。毎回議論が白熱します。
今回から、児玉先生も加わりました。さすが元防衛出身で、気合と根性がすごそうです。
若い人が増えてきて雰囲気も変わります。
5名から発表がありましたが、数年前から取り組んできたものがあと少しで形になりそうですし、新たなプロジェクトも2つ始まりました。NTM診療をより良くするテーマに取り組んでいます。少しずつ進めていきます。

写真をこれしか撮っていなかった(笑。。