14年ぶりの改訂となります。「非結核性抗酸菌症診療 Up to Date」4/16予約が開始されてます。

14年ぶりの改訂となり、タイトルも一部変更されました。

今回は、東名古屋病院の中川先生とともに編集を担当させていただきました。

企画段階から、考え得る最高の先生方に執筆をお願いし、充実した内容となっています。

NTM診療に関わるすべての先生方にぜひお読みいただければ幸いです。

8,140 税込

外科センター長の白石医師が筆頭の膿胸ガイドラインがpublishされました

大変難しい分野ですが、このガイドラインをベースにより良い治療法が見出されることが期待されますね。お疲れさまでした!

Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2025 Feb 19. doi: 10.1007/s11748-025-02119-0. 

Abstract

This article translates the guidelines for the treatment of empyema established by the Japanese Association of Chest Surgery in 2023 from Japanese to English. These guidelines were developed by the Working Group on Guidelines for the Treatment of Empyema of our society, involving the establishment of clinical questions, conducting systematic reviews in accordance with the MINDS (Medical Information Distribution Service) Manual for Guideline Development 2020 version 3.0 and the GRADE (Grading of Recommendations Assessment, Development, and Evaluation) system, and determining the levels of recommendations. Furthermore, external evaluators provided assessments. Subsequently, the guidelines were finalized after receiving public comments from the members of the society. Even in the current era of advanced antibiotic therapy, empyema remains difficult to treat. However, the specific guideline for the treatment of empyema lacks in our country. Each institution is conducting clinical practices in its own way. Therefore, aiming to standardize the treatment of empyema, we have developed a practice guideline of empyema treatment. The pathophysiology of empyema is diverse, so empyema is classified into acute, chronic, and postoperative empyema. The recommended surgical treatment for each type of empyema is described, being categorized by the strength of recommendation, strength of evidence, and consensus rate.

肺MAC症に合併するアスペルギルス症

診断自体が難しいのが問題ですね。先日、講演する機会を頂いたため、よく引用される図を実臨床のイメージに修正してみました。

基本的にAZM+EB ± アミノグリコシド に アゾールとなると思いますが、アスペルギルス症を合併するような症例は、NTMのコントロールが難しいことが多いですね。

AMK耐性のリスクなどを検討した論文がERJ-open researchにアクセプトされました(大学院の児玉先生が筆頭です)

前回、すこし愚痴を記載したばかりですが笑、、児玉先生の論文がアクセプトからpubmedを含めた正式な掲載に半年かかるので、こちらで紹介させて頂きます。

既にearly viewのところから見ることはできます。

EB、クロファジミン、そしてアミノグリコシドは重要なテーマとして取り組んでいます。

ERJ open researchにNTM疫学解析を行った論文がpublishされました。

結核・非結核性抗酸菌症学会のFBでも取り上げられました。長く阿戸班で多角的疫学研究に取り組んでいますが、サーベイランス法として最も最適と考えている抗酸菌データ解析です。

しかし、アクセプトからPubmedまで半年とは。。

ERJ open researchは、他のオープンジャーナルに比して、比較的安価に投稿できること、ある程度のIFがあることから最近は投稿する機会が増えているのですが、アクセプトされたのが昨年8月なので、Pubmed掲載まで半年かかるというのは、少し痛いですね。そうすると早く情報を届けるためにはプレプリントを意識せざるを得ないという状況です。

画像医学会でリウマチに合併するNTM症をテーマにシンポジウムが開催されました。

不思議な感じがしますが、複十字メンバーで一つのシンポジウムを担当しています。

どのセッションも臨床、画像、病理とセットになっていて、こういうのはIPの分野でよくやれていますが、肺以外も含めて他疾患では珍しい気がします。メンバーを集めるのが大変だろなーといらぬ心配をしていました。

時間がなくて講演中にしっかり宣伝できませんでしたが、今年のWBCに是非ご参加ください。

呼吸器疾患最新の治療2025-2026が出版されました。

慶長先生が筆頭で執筆された「線毛機能不全症候群(PCD)の診断と治療の新展開」が巻頭トピックスに取り上げて頂いています。

また、児玉先生筆頭の「結核症」もあります。

呼吸器疾患が網羅されておりますが、各項目はコンパクトに、読みやすくなっています。

勉強せねば。

0083の論文がMedicineにPublishされたってよ -Suction Pressure Levels during Bronchial Obstruction are related to Bronchoalveolar Lavage Recovery Failure: A clinical trial-

お久しぶりです。久しぶりに論文がpublishされました!実に半年ぶりです。

今回の論文は気管支肺胞洗浄(BAL)の回収率についてです。(DOI: 10.1097/MD.0000000000041505

BALは間質性肺疾患や感染症の診断のために気管支鏡で肺胞を洗浄する手技ですが、回収率が低いと有効な検査にならず30%以上の回収率が求められます。

回収ができない理由として気道が虚脱してしまうことが挙げられ、以前に紹介しました論文で気管支壁の厚みが薄い場合に回収率<30%が優位に多いと報告しました。

https://fukujuji.home.blog/2022/10/01/0083%E3%81%AE%E8%AB%96%E6%96%87%E3%81%8Cplos-one%E3%81%ABpublish%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%88%E3%80%80-analysis-of-predicted-factors-for-bronchoalveolar-lavage-recovery-failur/

そこで気管支壁の脆弱性がBAL回収失敗と関与しているのではと考え、研究を行いました。

方法:103例(うち13例が回収率<30%)を前向きに収集。BALを行う前に気管支に陰圧を徐々にかけてゆき、気管支が虚脱したときの陰圧を測定しました。

結果:虚脱時の陰圧は回収率<30%の群で有意に低かったです(median 8 hPa [95% Cl: 3–13] vs 10 hPa [4–22], p<0.001)。さらに虚脱時の陰圧による回収失敗予測に対する精度はAUC 0.807 (95% Cl: 0.687–0.927)、ROCによるカットオフ値が9.5 hPa未満で、感度67.8%、特異度92.3%という結果でした。

さらにCT画像をSYNAPSE VINCENTで計測した気管支壁の面積は虚脱時の陰圧と有意な相関を認めました。(r=0.256, p=0.010)

   

以上より、気管支壁が薄く脆弱性があると低い陰圧で気管支内腔が虚脱しやすく、回収失敗につながりやすいと考えられました。特に高い陰圧でも内腔が虚脱しない症例はほぼBAL回収に成功しました(ただし陰圧が低い症例のなかでも回収率が高い例もあり)。