NTM勉強会を開催しました。

ハイブリッドで遠方の先生も参加してもらえる体制ができたのは良かったです。

来年以降の展開に繋がる話題も出て盛り上がりました。

研修に来ている埼玉医大感染症科の山下先生も参加しました。内容が楽しかったと好評でした(良かった笑)

岡先生の投稿から。

清瀬を感じます。

確かに。落ち葉を空気で吹き飛ばして一枚も残さずゴミ袋にいれるのって必要ないよなー、とは思います。複十字の話ではないですが。

それにしても美しい写真。私なら派手な色を意識してしまいます。

中二病論文がPLOS ONEにPublishされたってよ! -Characteristics of “chūnibyō” identified by a questionnaire-

みんなー!やったよー!中二病論文が、PLOS ONEに掲載されました!

2021年2月14日のバレンタインデーにアンケートを始め、2021年11月24日に世界に発信されました。

11月24日って心なしか中二病の語呂合わせっぽくなってますね!(12月4日がベストでしたが、、、)

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0260375

無記名のアンケートをオンラインで集めて中二病の特徴を明らかにしました。

   

え?中二病ってあの中二病かって?

そうです。あの中二病ですwww

   

中二病グループは過去に中二病であったと自覚がある人、または中二病と言われたことがある人としました。(中二病グループn=122、非中二病グループn=192)

※年齢の中央値が31歳ですが、これはアンケートに答えた時の年齢です。またアンケートは中二病であった時どうだったかを聞いています。

コミュニケーションでできない、親や友達との関係が悪くなった、からかわれて嫌だったなど、困った事があったのは、中二病グループで82例(67.2%)、非中二病グループで27例(14.1%)でした。

中二病の特徴として、⓵学校のテストが意味ないと感じる、②この世界はどこか間違っていると感じる、③妄想上の友達/恋人がいる、が挙げられました。

上記うち、2項目以上合致で中二病(困った事あり)の可能性が高くなります。(感度59.8%、特異度76.3%、オッズ比4.75)

   

ただ大事なのは、中二病の人の中にはツライ思いをしている人もいるという事です(自分もそうでした)。

当研究でも中二病をネガティブな印象でとらえている方が多かったです。

いじめたり、からかったりするのは絶対に避け、中二病の特徴を知る事で周りの大人達が中二病の子供達にとって少しでも良い環境作りにつながってくれればうれしいです。

   

あと、これは絶対に押さえて欲しいところなんですが、中二病はアニメやゲームに影響を受けていますが、だからと言って、そういった日本のオタク文化がダメな訳ではありません!

仮にアニメやゲームを遠ざけても、きっと中二病は違う表現型で現れるはずです。

   

最後に、アンケートにご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました!

そしてこのような研究を許可してくださった院長をはじめ、上司や同僚の先生方に心からの感謝をいたします。

   

ちなみに、ちゃんとPubmedにも載ってます!

アリケイス導入について

アリケイスは難治性肺MAC症のために開発された薬剤です。

ラミラという特殊な機器を使うこと、吸入器部分(ハンドセット)の消毒が必要など通常の薬剤とは違う部分が多い薬剤です。重要なのは、正しく継続して使うことなので、当院では3泊で導入するようにしています。米国ではスタッフが家まで行って指導が可能なようですが、日本ではアリケアサポートというスマホ対応が可能なサービスがあります(スマホを持っていない率が高いので、これまでのところ入院で導入してもらってよかったという声が殆どです)。

導入ルールは、薬剤部が中心となり、看護部、医事課など複数部署が協力して作りました。当院ではスタッフ数が十分でない体制であるため、薬剤師外来などができないことが課題です。

より良いNTM診療のためにー把握、確認すべきこと

感染症学会のセミナーで使ったPPTを少し修正したものです。

診断時、治療前後、治療後などに分けて、より分かりやすい形にアップデートしていきたいと思っていますが、各主治医で意識できていれば良いのかもしれません。

空洞例では治療介入が必要です。

診断後、治療中、治療終了後の喀痰検査の重要性は軽視されがちです。

難治性の定義(治療開始後6か月経過しても培養陽性が持続する)を把握して、追加治療(アミノグリコシド追加、手術療法など)を検討する必要があります。

胸水のスコアびぼろ(2)

縄文土器、弥生土器、どっちが好き?どっちも土器の皆様、こんにちわ。0083です。

以前に胸水のスコアの備忘録を書きました。

胸水のスコアびぼろ(1)

また色々な胸水のスコアや鑑別データを見つけてきましたのでまとめておきます。

  

・膿胸/胸膜炎 vs TB、癌性胸水、漏出性胸水

LDH/ADA≧15.5+胸水中CEA<5ng//mLを組み合わせると診断率上昇。

感度62%、特異度91%、オッズ比16.6

Takeshi Saraya et al, Medicine (Baltimore) . 2019 Mar;98(13):e15003.

お世話になっている杏林大学の皿谷先生の論文です。

CEAは特に悪性疾患を疑った時に検査してますし、悪性疾患かどうかの鑑別に役立ちそうですね。

   

・胸水アミラーゼ≧200U/Lの症例を集めて検討

胸水アミラーゼ≧600U/Lを示した16例中13例(81.3%)が悪性疾患であった。

ちなみに癌性胸水の胸水アミラーゼ≧600U/Lで予後悪い。

Victoria Villena et al. Chest . 2002 Feb;121(2):470-4.

アミラーゼは膵疾患のイメージ強いですが、疾患頻度を考慮すると癌性胸水のパラメーターになりそうですね。

   

・結核 vs 悪性リンパ腫 (n=216 vs n=17)

ADA median 84 U/L (IQR 64-110) vs 73 U/L (IQR 44-124), p=0.470

Serum LDH median 371 U/L (303-445) vs 881 U/L (445-1239), p<0.001

Serum LDH<460 U/Lで感度76%、特異度81%。

Chang Ho Kim et al, Ann Transl Med. 2019 Aug;7(16):373.

悪性リンパ腫の胸水は稀ですが、確実に診断しないといけない疾患です。(この前、紹介したヤツです)

APSRが開催されました。

ハイブリッド形式でした。大きな会場は勿体ない使い方になってしまいましたが、事務局の方々は大きな決断で大変だったろうと思いました。早く現地で議論できるようになるといいなーと改めて感じました。

Emerging Telent Symposiaというセッションの企画、座長をさせていただきました。

ノースカロライナ大学への留学から帰国した朝倉先生、韓国のAsan Medical CenterのJo先生、オーストラリアからQueensland大学のBurke先生の3名をシンポジストに推薦させてもらいました。座長は上海のFusan大学のJing先生と務めました。準備段階からNTMに関してお互い質問し合って、国による違いも知ることができて楽しかったです。

本番の座長の役割は、、セッションの楽しさとは別に今一つだったかなー(他の先生のをみて勉強します)。

清瀬の夕焼けはとても綺麗です。

オソロシクはないです笑

FB清瀬大好きのグループでも写真がいくつもアップされていました。

屋上から見てみたいのだよなー(日の出も)